階名唱のための新曲視唱集490全3巻完成しました

2025年、あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨日、「階名唱のための新曲視唱集490 第3巻」をnoteで公開しました。
これでひとまずの完成となります。

2024年中にすべて完成させて公開することが目標でしたので、ギリギリ間に合ってほっとしました。

こちらの教材は、音楽家になってから固定ド→移動ドの切り替えを果たした木川が、「自分が練習する時にこんな教材があれば!」と思うものを詰め込んだ教材です。

第1巻は平易な順次進行の課題から始まります。長調、短調それぞれの課題を練習しながら、少しずつ使用する音程幅を広げていきます。
第2巻は変位音を含む課題。今の日本ではあまり使われませんが、変位音に対応する階名が使えるようになると、どんな曲でも階名で対応できるようになります。
今回リリースした第3巻では転調の練習を扱います。近親調(平行長・同主調・属調・下属調)をそれぞれ30題、さらに遠隔調、教会旋法を含む最終課題を20題収録しました。

「新曲視唱」と銘打つからには、やはり昨今の音大受験にも対応できる課題でないといけない、と思いました。
一般的な音大受験レベルであれば、やはり転調まで読みこなせないと対応できるとは言えません。この課題集を最後まできちんとこなすことができれば、入試課題にも階名で対応できるのではないか、というものを目指しました。

リズムは平易に作りましたので、受験前にはもう少し難しいリズムを含む課題も練習した方が良いですし、より複雑な転調に対応する練習も必要かと思います。これが終わった後は、一般的に販売されている難度の高い課題集を続けて練習してください。全3巻こなせる頃には、市販の課題でも「階名が読めなくて歌えない」ということはないと思います。

指導者の手ほどきがあれば、全くの初心者から使用することができます。
独学だと全くの初心者から、というわけにはいかないと思いますが、簡単なリズムが読み取れて、楽器で正しい音を確認する程度に音符を読める方であれば、誰でも独学で階名唱の勉強をすることが出来る教材です。

階名唱のための新曲視唱集490 第1巻(1,500円)
2度〜8度までの、長音階、短音階を用いた課題。全210問。

階名唱のための新曲視唱集490 第2巻(1,500円)
2度〜8度までの、変位音を含む課題。全140問。

階名唱のための新曲視唱集490 第3巻(1,500円)
近親転調の課題120問+遠隔調、教会旋法を使用した課題20問。